X線CT検査でどのようなことが分かるのですか?
CTはコンピュータ断層撮影装置(Computed Tomography)のことです。広い意味ではMRI(磁気共鳴画像診断装置)やPET(陽電子断層撮影装置)などもコンピュータを使用して診断画像を得ますので、CTはこれらの総称ということになります。X線CTで撮影することにより組織の異常や骨の形態異常、脳内出血の様子など全身の状態がわかります。
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頭部CT
脳梗塞、脳出血、脳腫瘍などを診断します。
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頚部CT
二次性副甲状腺腫大などを診断します。
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胸部CT
肺炎や肺がんなどを診断します。
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腹部CT
肝臓や胆のう、膵臓、腎臓などの腫瘍や消化管穿孔、腸閉塞などを診断します。
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心臓CT
狭心症や心筋梗塞などの心疾患を診断します。
非イオン性ヨード造影剤を血管内に注射して撮影する造影CTでは、組織の状態や血管の様子などを詳しく調べることができます。
どのように検査をするのですか?
まず、水平に移動する検査台に横になっていただきます。 回転する照射装置の中を検査台が移動することによって身体の内部を克明に撮影します。
当院では2006年10月に、検出器が複数になった64列のマルチスライスX線CTを導入しました。 画質が格段に向上し、撮影時間が大幅に短縮されたほか、 任意の断面や3-Dの立体的な画像を表示することも可能になっています。
動く臓器も撮影できるのですか?
常に動いている心臓や広範囲な下肢動脈血管などの撮影も可能となっています。また、これまで20秒ほどの息止めを必要とした胸部や腹部などの撮影も、10秒以下の息止めで撮影を終了することができるようになりました。したがって、高齢の患者さんや重篤な疾患を抱えている患者さんにとっても、極めて負担の少ない検査となっています。
このCTはどのようなところに特徴があるのですか?
◎心臓の冠動脈造影検査
狭心症や心筋梗塞など、冠動脈の診断には心臓カテーテル検査が欠かせません。心臓カテーテル検査は動脈に針を刺して行うため、患者さんの負担も多くなります。しかし、64列マルチスライスCTによる心臓冠動脈の撮影では、静脈に針を刺して行うため、患者さんの負担が少なくなりました。さらに、心臓を立体的に表示したり、冠動脈をさまざまな角度から表示したりできるようになり、診断の精度向上に役立っています。

冠動脈バイパス術後の心臓(冠動脈)CT画像
◎下肢動脈血管検査
下肢動脈硬化症の診断には、一般的に下肢動脈血管造影検査が行われていますが、64列マルチスライスCTの導入により、短時間で下肢全体の動脈血管を撮影できるようになりました。また、横断面の画像だけでなく、立体的な3—D画像や石灰化診断に有効なMIP画像(Maximum Intensity Projection、画像データを再構成することによって得られる画像)なども表示することができます。

下肢動脈血管CT画像 MIP画像
どのような患者さんを対象に検査をするのですか?
CTは心臓、肺、骨など、身体のさまざまな疾患の状態を幅広く診るのに使用されています。慢性腎不全の患者さんを多く治療する当院では、CTによる血管撮影なども行っています。特に、64列のマルチスライスCTでは、微細な血管の狭窄まで描出することが可能になっていますので、透析治療で合併症を抱えた患者さんの血管検査に威力を発揮しています。
64列マルチスライスX線CTは、画像データの精度が向上しただけでなく、検査スピードが格段にアップしていますので、患者さんの身体的負担を大きく軽減することに役立っています。
この検査でどのようなことが分かるのですか?
In Bodyは体組成の分析器です。人間の身体は水分、タンパク質、脂肪、骨などからできていますが、このバランスがくずれると肥満や浮腫(むくみ)などを生じることがあります。これを放置しておくと、やがて生活習慣病と呼ばれるさまざまな循環器疾患や免疫機構の障害を生じることがあります。
In Bodyは、できるだけ数値の誤差を生じないように「8点接触型部位別多周波インピーダンス法」を取り入れており、部位別(腕、体幹、脚)に分けて測定することで高精度な体組成測定を可能にしています。
この検査によって分かる主な項目は次の通りです。
- 体型分析:肥満、やせ、脂肪過多、筋肉質など、現在の体型を把握することができます。
- 体組成バランス:体重、骨格筋量、脂肪量などから、身体のバランスを把握することができます。
- 部位別体脂肪量:全身の体脂肪量だけでなく、部位別の脂肪量、脂肪厚、脂肪長などを確認することができます。
- 部位別水分量:部位ごとの水分量を測ることによって、筋肉の発達具合やバランスを知ることができます。
- 浮腫(むくみ):全身の水分のバランスを計測することによって、その崩れ具合から部位ごとのむくみの程度が分かります。
- 総合評価:体組成分の評価を 1.栄養評価 2.体重管理 3.肥満診断 4.身体バランス 5.身体強度 6.健康評価の6つのカテゴリーに分けて総合的に評価します。
どのような患者さんを対象に検査をするのですか?
体水分量の評価を必要とする腎疾患や心臓疾患を持つ患者さんをはじめ、筋肉量・脂肪量などの栄養状態の評価を必要とする さまざまな患者さんの疾患管理に活用しています。もちろん、健康管理としての測定も可能です。
ただし、In Bodyは弱い電流を人体に流してその抵抗値を測定するものですので、心臓ペースメーカーや生命維持装置を使用中の方は測定できません。
どのように検査するのですか?
正確に体成分を分析するために運動前(安静条件)、空腹時(食事前)、排便・排尿後の条件で、ベッドに寝たままの姿勢で測定します。測定前の5分間は体内の水分状態を安定させるため、横になっていただく必要があります。電極を両手の親指と中指、両足のかかとにつけて測定します。測定時間は2~5分で、痛みはありません。
なぜ栄養部で検査をするのですか?
In Bodyによって体組成や体水分のバランスを測定することは、いずれも栄養状態を判定することそのものなのです。 その結果を定期的に見ていくことで栄養状態を適切に把握でき、栄養・運動療法を効果的に継続実施していくことが可能となります。
ABI検査でどのようなことがわかりますか?
動脈硬化の進み具合がわかります。動脈硬化は、動脈が老化して血管の弾力性がなくなったり、血管の内側にプラークと呼ばれるものがたまったりして、内腔が狭くなった状態を言います。 動脈硬化の進み具合は、食生活や運動不足など、生活習慣の違いが大きく影響してくるため個人差があります。
動脈硬化を早める原因として高血圧、糖尿病、高脂血症、喫煙、肥満などが上げられています。動脈硬化を放っておくと、脳出血や脳梗塞、狭心症、心筋梗塞などをひき起こす原因となることがあります。
◎ABI(Ankle-Brachial Index、上腕と足首の血圧比)検査
足首と上腕の血圧比を測定することで血管の狭窄の程度がわかります。健康な方の場合は、足首の血圧は上腕の血圧より高いのが普通です。しかし、足の動脈がプラークなどで詰まったりすると血流が悪くなり、上腕の血圧より低くなります。したがって、ABIの値も低くなります。
◎CAVI(Cardio Ankle Vascular stiffness Index、心臓足首血管指数)検査
心臓から足首までの動脈の硬さを指数で表します。検査結果は血圧には左右されません。血管が硬いほど指数は大きくなります。
検査対象となるのはどのような方ですか?
主に高血圧、糖尿病、高脂血症、喫煙、肥満など、動脈硬化の危険因子をお持ちの方を対象に検査しています。検査を受けたことのない方のスクリーニングとしても測定することがあります。
検査はどのように行われるのですか?
ベッドに横になっていただき、両腕と両足首の血圧を同時に測定します。測定にかかる時間は10分程度です。
SPP検査とはどのような検査ですか?
SPP(Skin Perfusion Pressure、皮膚灌流圧)検査は皮膚の表面の小さな血管の中の血液の流れを見る検査です。
動脈硬化が起きると血液の流れが悪くなります。血液の流れが悪くなると、足先に傷ができていても栄養が行き届きにくくなるため、傷が治りにくくなります。そうなると、難治性の潰瘍になることがあります。
SPP検査でどのようなことがわかるのですか?
SPPの検査によって、どのような治療が、どの程度必要になるかが分かります。検査結果が悪いと、足にできたちょっとした傷でもなかなか治りにくいことがわかってきます。そのままでは完治しないと判断されたときは、血流を良くするための治療をします。薬を処方したり、カテーテルで足の血管を広げたり、バイパスをつくったりします。 血流をよくする治療の評価にもSPPの検査は使われます。
検査の対象となるのはどのような患者さんですか?
足に治りにくい傷のある方で、糖尿病、間歇性跛行(長く歩くと足がだるくなって休まないと歩けない)、足に痺れがある、といった方です。このなかでひとつでも当てはまる場合はSPP検査が必要になります。
どのように検査をするのですか?
ベッドに横になっていただき、足の血流を測る場所にセンサーを置きます。次いで、血圧を測るカフ(手首にするベルト)を上から巻いて少しずつ圧をかけ、皮膚表面の血流を止めます。それから徐々に圧をゆるめていき、血流が再開したときの圧を測定します。標準値は、最低血圧値プラス15~20mmHgです。検査は1カ所につき5分程度、数カ所の測定が必要となるのが普通ですので、全体で30分ほどで終了します。
3DO検査とはどのような検査ですか?
3DO検査は当院の創傷ケアセンターやチーム医療のフットケアチームなどで行われる歩行検査の一つです。3DOは「3次元オーソティクス(3-Dimentional Orthotics)」の略で、オーソティクスは「形を整える」という意味から、生体力学に基づいて一人ひとりの身体の構造に合わせてつくられる靴の中敷(インソール)を指します。
3DO検査の結果は、必要に応じて、自分の足に合わせた靴や中敷をつくることに活用されます。自分に合った靴や中敷を使うことで、足の疲労感を軽減したり、足にできる傷を予防したりすることができます。
当院ではこの検査を、足の傷の早期発見や予防のために行っています。
3DO検査でどのようなことが分かるのですか?
3DO検査は、まっすぐに立ったときの重心の位置や歩行時の足圧の分布、あるいは歩いているときの足にかかる圧力の変化のほか、全身のバランスや歩行パターンの特徴なども調べます。これらのデータを調べることによって歩き方のクセを解明し、足にマメやタコができやすい方は、そのマメやタコがなぜできるのか原因を探ります。
どのような患者さんが検査を受けるのですか?
この検査は、末梢神経傷害によって手足の感覚が鈍くなり、足に傷ができやすくなる糖尿病の方、あるいは足に傷ができるとなかなか治りにくくなる閉塞性動脈硬化症(ASO)の方などが対象となっています
検査はどのような手順で行われるのですか?
- まず、専用のメジャーで足のサイズを測ります。
- 次に、まっすぐに立った時の足の状態を測定します。
- 最後に、歩いている時の足の状態を測定します。
検査にかかる時間は30分程度です。一人で歩くことが難しい場合でも、補助を受けながら測定することができます。
足の傷の放置は禁物
足に傷ができた場合「放っておいてもそのうち治るよ」などと軽く考えておられる方はいらっしゃいませんか?
糖尿病や動脈硬化症が原因で足に傷ができた場合、最初は小さな傷でもなかなか治りにくく、そのまま放置しておくとやがてそこから足が壊疽(えそ)になることがあります。少しでもおかしいと感じたら、この検査で早めに自分の足の状態を知っていただき、足に傷ができないように予防しておきましょう。